Dearest
「ハイ。景吾。
これ」
封筒を渡す。
「何だこれ?」
「まぁ、気にしない。
あぁ、その封筒の中、私が死ぬまで見ないでよ?」
「はっ?
アホか。テメェが死ぬようには見えないぜ?」
「例えばよ…。
例えば」
「で、如何したんだ急に?」
「だって、これから先ずっと一緒にいれるか分かんないし…」
「バカ。
ずっと一緒だって言ってんだろ?」
「さっきから、バカだの、アホだの聞こえるんですケド…」
「気のせいだろ」
「それと、私より先に死なないでよ?」
「誰が、テメェより早く死ぬか」
「でも、死ぬなら一緒がイイな…」
「それは、ないだろ」
「あっ、でも、どっちが先に死ぬにしても、絶対その分生きればいいんだよ!!」
「そのつもりだけどな…」
「うわー、景吾やっさしー」
「何だそれ?
俺が、まるで優しくないような言い方じゃねぇかよ」
「そうでしょ?
普段だって、そうだし?えっちの時もそうだし?」
「アホ」
「だぁぁぁ、アホって言った!!」
「気にすんな」
「…じゃあね!!」
交差点のところで別れる。
「あっ、そーだ」
跡部の、襟を引っ張って、自分の唇を触れさせる
「大好きだよ!!」
「は?如何したんだ?」
ま、いっか…。
後ろを振り向き、家に戻ろうとする。
キキィィィィ
ゴムの音がした。
車が急ブレーキをかけたらしい。
しかも、が帰っていった方向に。
いやな予感がした。
急いで、その場所に行ってみる。
よく見ると、やはり誰かが引かれていた。
「嘘…だろ…」
見覚えのある、制服を着ていた。
そして、見覚えのあるカオ。
「…」
確信は、したくはないが、近寄る。
近寄って、抱えてみると、だった。
「嘘だろ…」
しばらくすると、救急車がやってきた。
「良いですか?」
救急隊員が、近づく。
「俺が、運んでも良いですか?」
「でも…」
「お願いします」
「ついでに、同行してもらうよ」
「はい…」
そのまま、救急車に乗り込む。
「急患です」
降りたと同時に、慌しくなる。
病院に入ったものの、自分は如何することもできない。
ただ、ショックで、悲しくて、今、大切な人を失おうとしている。
椅子に座ると、ふとある歌詞が頭に浮かんだ。
いつか永遠の
眠りにつく日まで
どうかその笑顔が
絶え間なくある様に――
不思議に、脳裏によみがえる。
これは、確か、が好きで、何度か聞かされてた。
でも、結構自分も気に入ってたりもした。
そんな時いつだって
目を閉じれば
笑ってる君がいる――
そう、何時も笑っていた。
笑顔が絶えるのを、あまり見たことがなかった。
元気印の、明るい女の子。
それが、評判だったらしい。
出会ったあの頃は
全てが不器用で
遠まわりしたよね
傷つけ合ったよね――
本当、その歌詞の通りだった。
一回、距離が離れた。
そして、自分は、を傷つけていた。
「跡部…クンですね」
「は、はい。
は、は、どうなったですか?」
「残念ながら…、御臨終です」
「…嘘だろ…。
ちょっと待てよ…」
行ってみると、白い布を被せられた、がいた。
それを、ゆっくり、とる。
「起きてくれよ…
言っただろ?
ずっと、一緒だって…」
信じられない…。
自分が、何でこんな想いをしているのか…。
心の底から、悲しみが、こみ上げてくる。
その悲しみを、誰に訴えればいいのだろうか…。
「これを、さんの、鞄から」
『遺書』と書かれた封筒。
一通の封筒を受け取る。
それと同時に、自分がもらった封筒を思い出し、それをポケットから取り出す。
遺書と書かれた封筒は、一回開けたらしい。
私は、父の虐待にもう耐えられません。
勝手な行為許してください。
大切な人と、お母さんへ
。
確か、あいつの母親は、アメリカにいるんだったな。
それより、父親の虐待?
フザケンナ…。
「っ!!」
急に、の母親らしき女の人が入ってきた。
「っ!!」
何度も連呼するが、起きない。
そんなのは、分かっている。
「オギャァ、オギャァ…」
赤ちゃんがの泣き声がする。
あぁ、新しい命が生まれたんだ。
「貴方が、の言ってた彼氏さん?」
「そ、うですけど…」
「やっぱり、思った通りだわ。
ホント、イイ人ね…」
に語りかけるかのように話す。
意味は、分かった気がする。
数日後、御葬式があった。
父親は、少女虐待で捕まった。
ニュースにもなった。
『先日、父親の虐待が原因で自殺した少女…』
だが、次の日には、忘れ去られていた。
時間の流れはあっというまだった…。
一年後――
の一回忌である。
「ご苦労様でした」
の墓の前じゃ、母親や親戚一同。
そして、友達までもが来ていた。
俺は、最後まで残った。
ずっと、開けるのが怖くて、見ていなかったあの封筒をとりだす。
その中には、写真が入っていた。
元気よく、映っている写真だった。
裏を見ると、何か書いてあった。
Dear Keigo
I am really sorry.
However, this was all right.
Therefore, see various things instead of me.
Thank you
and
I love you foever...
親愛なる景吾
本当に御免なさい
でも、私にはこれしかなかった。
だから、私の代わりにいろんなものを見て…。
ありがとう。
そして
愛してる
「バカ野郎」
何で、俺はあの時言ってやれなかったんだ…。
俺のほうが、弱いんじゃねぇのか…?
愛すべきもののため
あいされるもののため
できること――
そう、本当は、沢山あったんだと思う。
それを、俺は、見つけられなかった。
「ちゃん、お爺ちゃんに挨拶しようねー」
ふと、後ろを振り返る。
そういえば、見覚えがあるな…。
誰かが、死んだと同時に、何処かで、新しい命が誕生している。
そう。
それは、近くで起こっていた。
気がつかないくらい近くで…。
そんな時いつだって
目を閉じれば
笑ってる君がいる――
最愛の人を失った今。
自分に出来ることは、アイツの分まで、生きること
愛すべきもののため
愛されるもののため
できること
出合ったあの頃は
全てが不器用で
遠回りしたよね
傷つけあったよね
いつか永遠の
眠りにつく日まで
どうかその笑顔が
絶え間なくあるように
出合ったあの頃は
全てが不器用で
遠回りしたけど
辿りついたんだね――
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言い訳の小部屋
まず、曲の紹介。
浜崎あゆみの「Dearest」です。
これは、結構いい歌で、お気に入りです。
ってか、ホント、私の頭の中身、どっか行っちゃいそう…。
あー、んと、英語は難しいですねぇー(爆
しかも、文章ごっちゃごちゃ…(汗
情けない…。
でもー、個人的に好きなんでー…。
まぁ、感想くれれば嬉しいです!!
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