桜の花言葉のように、彼女には、微笑んでいてほしかった

それなのに、俺は、彼女を傷つけてしまった

















SAKURAドロップス〜桜の木の下で2〜













開花は、今日の夜。
テニスコートから、見える桜の木は、もうすぐ、咲きそうだ。
「……」
「先輩!」
「何や」
「ボール」
また、当たってしもうた……。
馬鹿やな…。

「これで、3回目じゃんかよー」
部室で、手当てを受けている。
「せやなー……」
「また、何か、考えごと?」
「まぁな…」
「え?侑士に考え事?」
「何やそれ?俺にかて、悩みの一つや二つは、有るで?」
「スイマセンでしたー」
と、棒読みで、返事を返す。
「………」
急に荷物を、まとめる、忍足。
「どうしたんだよ」
「今日は、早めに帰る。用事思い出した」
「?
 分かったけど……。
 如何したの?マジでー」
「岳人が、気にすることあらへんって」
「そう?」


俺は、何をやってんねん。
今、櫻に、逢わな、あかんやないか。
そして、謝らなあかん……。


誰も、いない学校に、忍び寄るのは、ハッキリ言って、少し、大変だった。
こんな、夜中に学校に入った、ってのが、ばれたら、停学やろうな……。

何時もの所に、近づくと、周りの桜が、明るいピンク色に光っていた。

「櫻……」
櫻に、声をかけようとすると、悲しげな顔だった。
「櫻!」
「侑士サン…」
「あん時は、ゴメンな」
「別に、気にはしてません」
「そうか……」
「それより、約束どおり来てくれたんですね」
「当たり前やろ?約束したやんか」
また、前と同じ笑顔に戻っていた。

飛び跳ねながら、桜の木に、近づく。
近づくと、高く飛び跳ね、ゆっくり、木の上に下りる。
手を高く上げると、一斉に桜の花が、咲いた。

「どうです?桜が、咲きました。
 今日から、一週間咲きつづけます。」
「あのな、櫻」
下りてくる、櫻。
「ハイ?」
「たとえな、それが、叶わぬ恋であってもな、俺、櫻の事、好きやねん」
そう言うと、櫻と、自分の唇を重ねる。

「私も……、私も、侑士サンの事、好きです……。
 ですけど、掟を破ることになります……」
「掟を、破ったら、どうなるんや?」
「それは、私も、わかりません……。
 でも、一週間、毎日、私に逢いに来てください…」
「勿論、逢いにくるで……」


――桜の木の下で、告白したものは、必ず、結ばれる

お互い、同じ想いでも、どうしても、叶わへんのな……



―――――――――――――――――――――――――――――――――――
言い訳の小部屋
災難な、忍足兄。
長太郎の、サーブは当たるは、叶わぬ恋だわで……
大変ぢやないの〜!(テメェが、悪い
最後は、HAPPY AND にしてあげるからね…(ぉ
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